sTokensのmetadata
はじめに
2021年、web3の領域においては多くの変化がありました。中でも大きな話題の一つにNFTがあります。著名人の購入、大企業の参入、老舗オークションハウスにおける販売など多くのNFTに関するニュースを目にしました。読者の中にも、実際に購入された方もいるのではないでしょうか。しかし、NFTのmetadataについてご存じの人はあまりいないと思います。今回のブログではNFTのmetadata、そしてDev ProtocolのNFTがもつmetadataについてみていきます。
NFTのmetadata
NFTについては多くのところで説明されているので、ここで説明はしません。ここではNFTのmetadataについて詳しくみていきます。
Metadataとは? permalink
Metadataとは、
data that provides information about other data.
他のデータについての情報を提供するデータ
(Merriam Websterから引用)
と定義されています。
ではNFTにおけるmetadataとはなんでしょうか?EIP-721では次のように説明されています。
The metadata extension is OPTIONAL for ERC-721 smart contracts. This allows your smart contract to be interrogated for its name and for details about the assets which your NFTs represent.
metadataはERC721のオプションで、NFTが表す資産についての名前や詳細について........
この文章を訳すのは難しいので、他の引用を見てみます。
NFT metadata defines the NFT as an object, i.e., details about the digital asset.
metadataはNFTをオブジェクト、すなわちデジタル資産についての詳細である。(IPFS Blogから引用)
まとめるとmetadataには個々のNFTの情報が入っているといえます。
どうやってmetadataを取得するか? permalink
metadataを取得するには、ERC721の場合まずtokenURI()に、NFTのtoken idを渡すことによってhttpまたはIPFS URLを取得します(ERC1155の場合はurl())。このhttp、IPFS URLにアクセスすると、JSON Schemaのmetadata見ることができます。
OpenSeaサイトでは次のようなmetadataの例が挙げられています。
{
"description": "Friendly OpenSea Creature that enjoys long swims in the ocean.",
"external_url": "https://openseacreatures.io/3",
"image": "https://storage.googleapis.com/opensea-prod.appspot.com/puffs/3.png",
"name": "Dave Starbelly",
"attributes": [ ... ],
}
Metadataで何をするのか? permalink
metadataは個々のNFTの情報です。例えば、”image”にあるhttpまたはIPFS URLにアクセスし画像、動画を取得することができます。OpenSeaなどのマーケットプレイスは、このmetadataを表示することで個々のNFTについての情報を公開しています。
これでNFTのmetadataがどのようなものか理解できたと思います。
sTokens
NFTというとアート、動画、音楽などをOpenSeaに代表されるマーケットプレイスを通じて購入することをイメージすると思います。しかし、Dev Protocolについて詳しい方はご存じだと思いますが、Dev ProtocolもNFTを発行しています。ここからはDev ProtocolのNFTについてみていきます。
どうやったらDev ProtocolのNFTがもらえるのか? permalink
Dev Protocolが提供するNFTはsTokensといいます。sTokensとはどのようなものでしょうか?以下の引用が説明してくれます。
sTokensとは(エストークン:Staking Tokenの略)、パトロンがクリエイターを支援したとき(スーテクしたとき)、パトロンにステーキングの証明書として与えられるNFTです。
Dev ProtocolのNFTは、ステーキングしたときにもらえるトークン。このステーキングされた時に発行される、ということを覚えておいてください
Dev ProtocolのNFTの特徴とは? permalink
新しいsTokensの特徴として、クリエイターがsTokensにイラスト、画像を紐づけられることがあります。
一度まとめてみます。
①Dev ProtocolのNFTであるsTokensはステーキングの証明としてもらえる。
②クリエイターはsTokensにイラストや画像を追加できる。
(簡単にsTokensについて説明しましたが詳しくはここを見てください。)
sTokensのmetadataとは? permalink
もうお分かりですね、上記の二つの情報がsTokensのmetadataの中に入っているはずです。
それでは見ていきます。Dev ProtocolのSTokensManager.solの中に、先ほど説明したtokenURL()があります。Dev Protocolではこの関数がBASE64を返します。このBASE64をデコードするとjsonで表記されたmetadataになります。sTokensのmetadataではname, description, imageの3つの情報を保有しています。
①“name”の部分にはステーキングしたpropertyのアドレス、そしてステーキングしたDEVの数が記されています。
②"image"の部分にはデフォルトでbase64にエンコードされた画像情報が保存されています。この部分はクリエイターが自身の作品のIPFS URLをセットすることもできます。
このようにsTokensのmetadataにはステーキング、そしてクリエイターの表現したものという、Dev Protocolを象徴する情報が入っています。
最後に
今回はNFTのmetadataについて取り上げました。すでにステーキングをされた方は、自身のsTokensのmetadataを探してみてください。これからステーキングを考えている方は、クリエイターが提供するアート機能を参考にステーキング先を選ぶのも面白いかもしれません。最後まで読んでいただきありがとうごいました。
参考資料 permalink
IPFS Blog, How to Store and Maintain NFT MetaData
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